プロローグ

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どうも、こんにちは。 本日もお日柄良く、毎年恒例のこの日がやって来ました。 夏祭りです。 そして何を隠そう、私は夏の風物詩。 金魚であります。 毎年仲間が掬われたり、掬い損なわれたり、 ひっそりとその様を見つめています。 お前は大丈夫なのか? えぇ、私はもう長いので、生き残る術を身につけていますよ。 屋台のおっちゃんは気の良い者で、 そういった様を一緒に見て一緒に楽しんでいます。 中には家族であったり恋人だったり、もしくは… おっ、どうやら新しいお客さんがいらしたようだ。 屋台のおっちゃんと出迎える。 「「らっしゃい。」」
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