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金魚の誘導にしばらく従うと、屋台の行列から離れだし、今度は林の方にある脇道を示している。
若干坂になっていて、その先を少し見上げると、ちょっとした休憩所になっているようだ。
いくつかの街灯や、屋根付きのベンチがある。
チラホラと休んでいる人達の姿も見受けられる。
「少し待った方が良いのかな。」
迷子になった時は下手に動かない方が良いって言うし。
…いい歳して恥ずかしいとは思うけれど。
ひとまずそこへ足をむけ、空いてる席に腰を掛ける。
隣では浴衣を来た同い年位の女性がベンチに座り、足をプラプラとさせている。
「ふぅーっ。ったくアイツら何処かなぁ。」
腰を落ち着けると、そんな呟きが聞こえてきた。
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