魔王と勇者の神殺し

プロット部門応募作

＜あらすじ＞
現代日本のOLが風呂で溺れ死に、異世界で男の勇者に生まれ変わる。勇者として求められる役割通りに魔王を倒したものの、今度は自らが魔王の役割を押し付けられてしまう。それから数年後、今度は過労死したデザイナーが勇者へと転生する。勇者は人々に役割を押し付け、「マッチポンプ」を作り出している存在、“神”を倒すべく魔王に共闘を持ち掛ける。二人は神に命じられるままに襲い来る刺客を倒しながら旅を続け、遂に神と対面するものの、装備の不備から太刀打ちできずに居た。この世界は実は神自身が「存在することに飽きた」為に作り出した自殺の場だった。二人に「神殺しの剣」の存在を示唆して神は姿を消す。果たして神殺しの剣を手に入れ、見事神を殺すことに成功した二人はその後、「魔王」と「勇者」の役割の外で「自分が自分である為に」決闘する。自分以外誰も居なくなった世界で、決闘に勝利した魔王は勇者を悼んでそっと涙をこぼした。
クール魔王×熱血勇者の「世界を守る為ではない戦い」、ここに開幕！！