孤独は罪である

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孤独は罪である

僕は独りだ。 元々はただの一人だった。 でも、周りのヤツらがいうんだ.. 「お前は、独りぼっちだ!」 「独りでずっといて、気味が悪いんだよ!」 「なんで、学校来てんだよ!」 「迷惑かけるくらいならどっか行けよ!」 たくさんの罵声を浴びせられた。僕は我慢した。 いくら苦しくても、惨めでも、そこで怒ってしまえば全てが無駄になる。 もし、僕がここで感情の昂りを見せたらヤツらと同じになってしまう。 それだけは、嫌だった。 だが、もう我慢の限界だった。 僕は、今まで受けてきた仕打ちを何倍もの苦しみに変えて、当人達に返した。 僕の仕返しの対象となった人達は、全てを失ったかのような表情を顔に貼り付けていた。 「なんで、俺達が、こんな目に」 「私たち酷いことしてないのに..」 そのようなことを言っていた。 ?W 何を言っているのだろうか?" 僕はそう思った。 散々僕に対して、ひどい仕打ちをしてきたというのにこの言い草。 正直言って反吐が出る。 馬鹿だ、馬鹿ばかりだ。バカしかいないのかこの世界は ここは闇の中、世界の闇を見たものが行き着く境地。 一度訪れれば二度と、光の元へは戻れない。 僕の『独ぼっちの時間』は終わった。 今度は、君たち一人一人が、『独りぼっち』の苦しみを味わえばいい。 「僕を苦しめた罪の裁きをうけてね」 そう言い、僕は世界から姿を消した。
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