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夏休み前のある日、私たちは3人揃って暇な日ができたので放課後制服で学校からかなり離れた場所のショッピングモールに来た。
するとエレベーターに乗りながら、姫璃がこんなことを言い出した。
「あの、一つお願いがあるんだけど……、一緒に水着を選んでくれないかな……? 」
『 いいよー! 』
私と魔夜は口を揃えて言った。
というわけで、二階のイベント物の売り場に来た。
「姫璃はどんな水着が欲しいの? ビキニ? 」
彼女は小さく頷く。
魔夜は自分のを選んでいるようだ。
「萌衣(めい)ちゃんはどんなの着たい? 良かったら私が萌衣ちゃんの水着選びたい! 」
え、何この急すぎる水着イベント。
姫璃に選んでもらえるのは嬉しすぎる……。
「じゃあ、お願いしようかな? ちなみに、なんで水着買いたいなんて言い出したの? 彼氏とのデートか? 」
「違うよ? 3人で行こうと思って! 」
だから、魔夜ちゃんはあんなに張り切って探してるんだよ?って教えてくれた。
てことは、ここは私も張り切って探してあげよう!
せっかくだから姫璃には誰よりも可愛い姿でいて欲しいもん。
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