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鷹丸:いいよ、本当に何回も言わなくていいから。
門番:……じゃあ新しいこと言うわ。
鷹丸:んっ?
門番:オマエさ、門番にならねぇか。
鷹丸:……あぁ。
門番:あぁって何だ、肯定か否定か、どっちなんだよ。
ちゃんと金も払われるし、そんなモンスター退治なんてタダ働きしてねぇで。
鷹丸:モンスター掃除ね。
門番:どっちでもいいだろ、で、門番をやるのかやんねぇのか。
鷹丸:う~ん、まあ何かなぁ、こう、燃えてこないというか。
門番:何だ、オマエ、ガキか。
鷹丸:……ガキだよ、まだ12歳のバリバリのガキだよ。
門番:とはいえオマエのバトルセンスは大人顔負けだ、すぐに優秀な門番になれるだろうよ。
鷹丸:だから燃えてこないんだよ、なんというか、もっと遠くの世界を見てみたいんだ。
門番:ガキじゃねぇか。
鷹丸:だからガキだよ! 悪いか!
門番:まあそうやってフラフラ遊べているのはガキの特権だ、好きに遊べばいい。
ただし、ここからは街の外で安全の保障はねぇぞ。
鷹丸:いいよ、もうそれ。
何回言うんだよ。
門番:オマエがこの門をくぐろうとする度に、必ず言ってやるよ。
鷹丸:……もうくぐりたくねぇな、早くこの街から出て冒険してぇなぁ。
口うるさい門番のいない世界に、な!
門番:じゃあ嫌がらせとして、もっと口うるさくなるように、
『安全の保障はねぇぞ』を言った同じ回数だけ、無事帰ってきたなと言ってやるよ。
鷹丸:今日は無事に帰ってこないかもしれないぜ?
門番:オマエが無事に帰ってこない日なんてあんのか?
鷹丸:まっ、無いけどよっ。
門番:夕方にはこの門を閉じるから、それまでに帰ってくるんだぞ。
鷹丸:ハイハイ、分かってますよ、今日も余裕だ。
○走って街の外に出る鷹丸。
門番:鷹丸も、もう12歳か……もう言うほどガキじゃねぇのかもしれないな。
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