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再び手を引き、歩き出す長瀬。
思い出したように、いずみの顔を見た。
「これから、飯喰いに行きませんか?
オレこないだ、すんげぇ美味いラーメン屋見つけたんすよ」
「あ、いいね。賛成!」
そろそろ夕食時。程よくお腹もすいている。
「小せぇ店なんすけどね、味噌ラーメンがマヂやばたにえん!」
「…え?やば…?なに?」
「あれ、知んないっすか?【やばたにえん】
『超やべぇ』って意味っすよ」
何故か自慢気に解説する。
「…そうなんだ。へぇ…勉強になった」
少しだけ引きつったような笑顔を浮かべるいずみに
無邪気な笑みを返す。
「良かったっす。役に立てて」
そう言って、嬉しそうに親指を立てた。
まったく、もぅ…徹ちゃんたら…
何でこんなに――可愛いんだろう///
「私、すごく幸せよ」
腕を絡め、寄り添ういずみ。
…いずみさん。
そんなにラーメン喰いたかったのか。
ナイスチョイスだ、オレ!
「オレもッス」
心の中でガッツポーズを決める長瀬。
顔を見合せ微笑み合うふたり。
お似合いのカップルだ。
長く延びた影がびたりと重なる。
ある初秋の夕暮れの物語―――――
おしまい
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汐月詩さまからのリクエストによる、長瀬徹哉番外編の物語!
本編では登場シーンが少なかった恋人・望月いずみとのラブラブぶりを
描いてみました。
ふたりのほのぼのとした感じ、伝わったでしょうか?
かなりバカップルです(笑)
ちょっとふざけ過ぎた気もしますが…徹ちゃんらしくていいよね←!
あ、そうだ、忘れてた…
只今タイトル募集中なので、良い案がありましたら一報下さいマセ (*´▽`*)
ではでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!
一ノ瀬愛結
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