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「でも絢華ってば、いくら優太先輩のためとはいえ、頑張ってるよねぇ」
「だって、同じ高校に通いたいんだもん。一緒に登下校するとか、めちゃめちゃ憧れる」
「確かにね」
「菜摘はいいよね、いつも井口くんと一緒だもんね」
菜摘と私は六月に引退するまでは、同じバスケ部に所属していた。
井口光司くんもバスケ部で、ちょうど一年前の夏休みが始まる直前に井口くんが菜摘に告白して、菜摘も好きだったから付き合うようになった。
それからはいつも二人は一緒にいて、登下校はもちろん、休み時間や昼食の時まで一緒。
うらやましくて仕方がなかった。
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