第1章

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ありのままP11~ ~「狂った唯心」~章 「曇り」 何故か曇りだと表情も冴えない 人並もまばらな足音しか聞こえない。 枯葉が舞い、包まれた掌から 飛び立つたんぽぽの種は 何処へ着くかわからない 漂流者のようなもの。 アスファルトの冷たさでも 僕も顔も冴えない曇りでも 委ねる春は誰にも訪れる。 そう、基本的に元気で気持ちが晴れない時にしか散文を描いていないですw 少し考えごとをしてる時とか煙草を吸ってる時に体にニコチンが入った瞬間…… このタイトルの曇りの時に、 もやもやしたこの気持ちを思い付いたまま描いていたと思います。 四季は輪廻に似てるよね? そのぐるぐる回る中に包まれた掌から たんぽぽの種が出てきて、ふわふわした種は風の行先で到着する場所が変わるでしょ? それは意思でない漂流してるこの先を案じてる者として…… アスファルトは変温動物同様でその気温で暑い寒い変わるけど、 曇りで淀んでる僕の感情さえも、 願う春は誰にでも訪れる。 春は穏やかに過度があり、激しくも散るあの桜は毎年見ていて毎回、生きていて良かったと思います。 日本人として桜を愛でるこの季節は、 じーんとくる一入の感情を覚えます。 2018.7.20
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