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「ってことは役者やタレントの方向からは外れてんじゃねえか? なんかオーラのかけらもなさそうだ」
「じゃあ、誰なんだよ」
「あ、もしかしたら小学校とか中学校とかの知り合いじゃね?」
「おおー!」
その線はありかもしれない。
だったら、それこそ俺が見覚えあるなあと思ったのも、テレビカメラに気付いたとたんに目を逸らしたことも、全部筋が通るじゃねえか。
「それそれ。絶対それだ! ……あ」
諸手をあげて喜びかけた俺の動きが止まった。
だとしたら。
だとしたら、あいつが誰か、なんてのはもう誰に聞いてもわかるわけはなく。つまり探すのは非常に困難になるってことじゃないだろうか。
「ああ、確かに」
そう俺が言うと、同時に悪友も腕を組んで唸った。
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