第2ノ章 “少女の住まい”

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ボクは仮面をつけ直して振り向いた 何十人もの人にボクの顔がみられた気がする は、恥ずかしい… メニーナ・ペレグリーヌ 「あ~また、お面つけちゃったの?」 少女はムスッとしたが ボクは気にしない事にした ブーン! あ‥!ボクは急いで倉庫の窓を開ける 蜂達は森林に飛び立つ ボク (タナトス・リベラーティオ) 「広い世界を見に行っておいで‥」 女の子のお願いも聞いてあげたし ボクはそろそろおいとまするか‥ メニーナ・ペレグリーヌ 「タナトスくん!どこ行くの…?」 出入り口に向かって歩いていたけど 後ろからメニーナに抱き締められた… ボク (タナトス・リベラーティオ) 「キミのお願い、聞いてあげただろ? だから…ボクはここを出て散策したいんだ。」 か細いメニーナの腕に力が入る メニーナ・ペレグリーヌ 「いやだ、行かないでよ… タナトスくんが行っちゃったら メニーナ…また一人になっちゃう せっかくお友だちになれたのに…」 ボクは軽く振り向いて 仮面越しからメニーナを見つめる ボク (タナトス・リベラーティオ) 「いいかい、メニーナ…あんまり ボクと仲良くならない方がいい」 ボクは振り向きながらメニーナを引き剥がし しゃがんで仮面越しに目を合わせた
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