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ボクは革手袋をとった右手で
ロキの手の上にいる鉄製のスカラベに触れた
Mr.ロキチュダック
「お…!」
ロキの手の平で足を動かし始めた
甲虫は羽を広げた
バッ
シャシャシャン…シャシャシャン…
バタタタタタタッ
ロキの手のひらから飛び立った
鉄製のスカラベは自由自在に周辺を飛び回る
ボクは右手に革手袋をはめなおした…
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「じゃ、ボクはこれで…」
ボクは家電屋の前から離れ
ロキとすれ違う…
Mr.ロキチュダック
「…欲しい…」
!
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「は…?」
ボクは振り向く
Mr.ロキチュダック
「貴様のその能力(チカラ)
わが社で活かしてみる気はないかぁ?」
ボクは首を傾げた
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「はい?よく分からないんだけど…」
な、なんか迫ってきたよ!
Mr.ロキチュダック
「だからさぁ、僕と
来いって言ってるんだよ!
貴様の物に動きを与える能力(チカラ)と
僕の科学力があれは…
メンテナンスの必要がない鋼の軍団が作れる!」
ボクは後退りして走り出した
Mr.ロキチュダック
「あ、こらまて!このくそガキ!」
やばっ…追いかけて来た!
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