第1ノ章 “少年の能力(チカラ)”

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勘弁してくれよ… ボク (タナトス・リベラーティオ) 「わかったよ、わかったから そんな泣きそうな顔しないで…ね?」 メニーナがにぱ~っと笑う メニーナ・ペレグリーヌ 「うん!やったぁ~ じゃあじゃあ、なんのお話しようかなぁ♪」 話題を考え始めたメニーナは嬉しそうだ 回りの大人達の視線も和らぐ ボク (タナトス・リベラーティオ) 「……」 当然、はなくから話す気の無いボクに 話題なんて思い浮かばない… メニーナ・ペレグリーヌ 「そうだ、タナトスくんの事教えて? 嫌いなものとか好きなものとか なんでもいいのっ!」 … ボク (タナトス・リベラーティオ) 「なんでもいいか…」 と…言われても、という所か… プシューッ 車掌アナウンス 『香花駅ぃ~香花駅ぃ~』 よっしゃやったね ボクは電車からおりた メニーナ・ペレグリーヌ 「あ、待ってよぉ~!」 続いてメニーナが電車からおりる ボク (タナトス・リベラーティオ) 「それで、どっちに行けばいいの?」 メニーナが再びボクの手を握ってきた メニーナ・ペレグリーヌ 「あっち!」 ボクは手を引っ張られて 前屈みの体勢になりながら 人込みを掻き分け進まされる。
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