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勘弁してくれよ…
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「わかったよ、わかったから
そんな泣きそうな顔しないで…ね?」
メニーナがにぱ~っと笑う
メニーナ・ペレグリーヌ
「うん!やったぁ~
じゃあじゃあ、なんのお話しようかなぁ♪」
話題を考え始めたメニーナは嬉しそうだ
回りの大人達の視線も和らぐ
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「……」
当然、はなくから話す気の無いボクに
話題なんて思い浮かばない…
メニーナ・ペレグリーヌ
「そうだ、タナトスくんの事教えて?
嫌いなものとか好きなものとか
なんでもいいのっ!」
…
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「なんでもいいか…」
と…言われても、という所か…
プシューッ
車掌アナウンス
『香花駅ぃ~香花駅ぃ~』
よっしゃやったね
ボクは電車からおりた
メニーナ・ペレグリーヌ
「あ、待ってよぉ~!」
続いてメニーナが電車からおりる
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「それで、どっちに行けばいいの?」
メニーナが再びボクの手を握ってきた
メニーナ・ペレグリーヌ
「あっち!」
ボクは手を引っ張られて
前屈みの体勢になりながら
人込みを掻き分け進まされる。
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