3人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
第2ノ章 “少女の住まい”
しばらく人込みを掻き分けて進まされると
改札前に来た、そこでまた手が離れ
メニーナが先に改札を通り
ボクも切符を入れて改札を通る
再び手を握られて、少女に
誘導されるまま道を進む
この駅はよく知らないけど…
フラフラ歩くのには適してるかも
だんだん人通りが減ってきて
閑静な住宅街に出た
住宅街を抜けるとその先には森林が
広がっててそこを少し入ったところに家があった
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「あれがキミのおうち?」
メニーナは頷く
メニーナ・ペレグリーヌ
「そうなの!メニーナのおうちだよ♪
メニーナの部屋はね、裏庭の倉庫にあるの!」
立派な家だな…
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「……」
ボクは屋敷を見上げる
メニーナ・ペレグリーヌ
「タナトスくん、ママに会わせたげるね…こっちっ♪」
再び手を握られたボクは
引っ張られ、また前屈みになる
玄関の扉にあるドアノブに手をかけたメニーナが
扉を開くと、30代ぐらいの女の人が出迎えに来た
「あらメニーナ、おかえりなさい!
そちらの仮面の少年は?」
メニーナがボクの腕に再びすり寄る…
メニーナ・ペレグリーヌ
「あのねママ!
メニーナのね、新しいお友達よ♪」
メニーナの母親はこちらに視線を向けてきた
最初のコメントを投稿しよう!