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第4ノ章 “茶花街”
ハァハァ…ハァハァ…
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「よっこらせ…ッ!」
ふう…びしょ濡れだが
歩いてれば乾くだろう…
ここはどこだ?ボクは辺りを見回す
帽子を外して優しくひねると
水が流れ出て帽子をかぶりなおした
とりあえず、歩いてみよう
駅周辺に出れればどこにいるか大体分かる…
裏路地から出たボクは街中を歩いてみた
のぼりが出てる…なになに
茶花街名物、花紅茶!
茶花街だって…!?
すげ…メニーナの家から
三駅も離れてるじゃんか!
いや~この街には何かありそうだな
お金はないけど見るぐらいならいいよね…
ボクは早速、茶花街を散策し始めた
良い香りがしてるよ
どこからかな…
香りに誘(イザナ)われながら歩いてると
綺麗な花が咲いたお花畑が街の一角にあった
お花に近づいたボクはしゃがんで花達を眺める…
「ぼうや、お花が好きなのかい?」
!
ボク
(タナトス・リベラーティオ)
「あ、えっと…こんにちは。
綺麗なお花ですね…」
年配のおばさんが頷いた
年配女性
「はい、こんにちは…いいこね
このお花はねおばちゃんがお世話してるのよ
ほっほっほ…綺麗でしょう♪
あら…そう言えばずぶ濡れじゃない
そのままだと風邪引くわよ?」
ボクは仮面をつけたまま
自分の服や髪に触れる…
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