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門兵は涙を浮かべながら答えた。「我々がちゃんと守れていれば…すまない」と続ける
門を開けてもらい、軍隊長の墓の前まで行く。まだ墓が出来立てなのか掘り起こしたての土がわかる。4人で軍隊長の墓に並びそれぞれの思うところがあるのか、しばらく墓を見続けていた。
正直まだ信じられないというのが本音だった。
気がつけばシェリコとカイは居なくなり隣いるのはアンだけだった。
ユーマ「アンは軍隊長さんに会ってみたかった?」
アン「どっちでもいい」
ユーマ「そうなんだ、僕は少し会って見たかったかも」
アンとともに部屋に戻るとシェリコとカイはお互いに部屋と部屋の端に座り、お互いに干渉しなくていいすむからだろう。
城の騎士だったカイと盗賊あがりのシェリコはお互いに気が合わないようだ。
こんなので魔王と戦えるのか…そんな事を思っていると、アンが苦しそうにしているのに気がつく
壁にもたれかかり、息があがっている。
アン「はぁはぁはぁ」
ユーマ「大丈夫?」
アンは聞かないのか、床の一点を見つめている。
ユーマはどうしていいかわからず、とりあえず座らせて背中をさする。
体感では5分くらいずっとそうしてあげていた、アンは落ち着いてきて、呼吸を整える。
アン「…ありがとう」
ユーマ「…いや、僕は何も…」
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