最終話

3/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「……ありがと、佐藤つるぎ……!」 私はその思いのまま、彼に飛び込んだ。 「うわぁ……っ、危ないじゃないですか、俺が受け止めれなかったら大惨事でしたよ!」 「ふふ……っ、貴方が受け止め損ねるわけないじゃない、だって貴方はもう強くなったじゃない」 「……そ、そうですね、まぁ俺なら貴女くらい受け止めれますけどね、えぇ。……あと、俺の事は、つるぎって呼んでくれてもいいんですよ」 あぁもう、どうして貴方はここまで可愛いんだ……! 「……つるぎ!つーるーぎ!」 「う、うるさいですね、そう何度も呼ばなくても聞こえてますよ!……悪い気はしませんけどね」 「だって呼びやすいんだもん!つるぎって!」 「……はいはい。あ、それと、俺も先輩の事、こよりって呼んでもいいですか?」 「……えっと、」 「いえ、すみません、言い間違えました。こよりって呼びます。いいですよね、こより?」 ……前言撤回。 彼は可愛いだけじゃない、とてもカッコよくて、頼りがいがある、そんな人だ。 「これからは、俺のそばを離れないでくださいね。貴女がいじめられている姿はもう見たくありません。それに……少しばかり不安なんですよ、こよりが近くにいないと」     
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!