なんかいる。

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「だれ……?」 私はもう一度彼女に問いかけた。 彼女は微動だにしなかったが、表情から徐々に笑顔が消えていくのが分かった。 私は焦る気持ちを必死で抑えた。 加えて、僅かな物音も立てないように意識した。 部屋に動揺と緊張感が漂う。 私たちふたりはどちらも動かなかった。 そして、部屋が完全に"しん"となったときだった。
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