なんかいる。

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「ねぇ、ねぇ……ちょっといい?」 「んん?……なに?」 暗がりの中、私は眠気眼の親友に向けてぼそりと呟いた。 「この部屋、なんかいる……」 すると、彼女は呆れて言い返した。 「もう……また?なんもいないって……」 そして、袖を摘んでいた私の手をめんどくさそうに引き剥がした。
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