なんかいる。

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* かたかたかた。 今度はそんな音で目覚めた。 窓ガラスが鳴いている。 地震でもなんでもないのに。 その音は規則的でかなりの時間続いた。 私はまた頭から布団を被り隣の友達にしがみついた。 ─── 終われ……終われ…… そう必死に念じたが、窓ガラスの音は念じるたびに音量を増していった。 そのときである。
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