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ゆらゆら。
波の上で揺られるような感覚。
(あれ…?ここは…。)
そこは、立派なお城の中の一室。
天蓋付きのベッドや、大きなドレッサーがある。
部屋の中央にある白いテーブルには、黄色の花が3輪、花瓶に生けられている。
ミーナは窓から外を眺めていた。
窓からの景色は白くボヤがかかって見えない。
ミーナの容姿は少し幼く、髪も肩につくくらいに短い。
(見覚えのある場所…私がいる…これは夢…?)
そこに、ドアをノックして一人の女性が入ってきた。
20代後半に見えるその女性は、髪をスッキリとまとめ、ワンピースに白いエプロンを付けどことなく品の良さがある。
手にはトレイにのせたカップを持っている。
『失礼します。ミーナ様、庭園で採れたカモミールティーをお持ちしました。』
『ありがとうリサ!私、カモミールティー大好きよ!』
優しく微笑むリサの方へミーナは振り返り、親しそうに話した。
胸元では紋章の刻まれたペンダントが光りを反射する。
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