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しばらく歩くと、そこには小川が流れていた。
澄んだ水が、森の木々の隙間から差し込む光でキラキラと輝く。
ミーナは手で水をすくい、顔を洗うと、そのままごくごくと水を飲み干した。
「はぁ…」
ミーナは上を見上げた。
木の葉の隙間から青空が見える。
(とにかく、だれか人を探さないと。)
そして、ふと胸元に手をやった。
触れたのは小さな楕円形のペンダント。
ピンクの色味を帯びたゴールドのチャームだ。
「これ…。」
(小さい頃からずっと付けてた…。でも…)
理由も、誰からもらったのかも思い出せずに、ミーナはまたため息をついた。
何かの紋章が刻まれているが、その意味ももちろん思い出せない。
すると突然、
『ガサガサ、ガサガサ。』
ミーナの背後から物音がしてきた。
音はどんどん近づいてくる。
「だ…だれ!?」
ミーナが恐る恐る振り返ると、現れたのは大きな動物だった。
枝のような大きな角。茶色く短い毛。
しかし黒くつぶらな目はどこか愛らしさを感じる。
「見たことない動物!かわいい!おいで…!」
ミーナが優しく撫でると、動物はミーナの匂いを何度も嗅いだ。
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