第一幕「二人のモモタロウ!」

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第一幕「二人のモモタロウ!」

1 舞台   柏木が鳴り、幕があがる舞台。   鬼の仮面を被った男たちが4、5人現れる。 狂言回しN(ナレーション)「むかしむかし、あるところ。人間と鬼が混在する国があり  ました!」 2 廃墟の村   (以降、舞台とカットバック) 村のあちこちで炎が上がる。   崩れた家々、陰で子供Aがすすり泣く。   その傍を通っていく妖怪、鬼たち。 狂言回しN「そこは日夜問わず鬼に従う魑魅魍魎が跋扈しており、人々は恐怖に震えて  おったそう」   子供Aを見つけ、大きな口を開ける妖怪。   ×  ×  ×   舞台。 狂言回しN「しかし、そこに現れたひとりの偉大な剣士!」   片角が生えた青年・百ノ城壱太郎(18)。   鬼の仮面の男たちと対峙する。 壱太郎「……(相手を見据え)」   ×  ×  ×   再び廃墟の村。   子供を喰らおうとする妖怪、真っ二つに。   その背後に立っていたのは、刀を構え、タバコをふかす男・鶴来夜左衛門(32)。 子供A「……(夜左衛門を見て、目を輝かせ)」   ×  ×  ×   舞台、壱太郎は鬼の仮面の男たちを次々と斬り倒していく! 狂言回しN「剣士は華麗な動きでバッタバッタと悪霊ども鬼どもを次々となぎ倒し  ていく!」     
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