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その時、日傘の女性の手元から、何かが下に落ちたように見えた。
見れば、それは花柄のハンカチだった。
無視して行けば良かったのだろうけど、私は咄嗟に落ちた花柄のハンカチに手を伸ばした。
すると、花柄のハンカチには何か小さなものが包んである感触があり、私はそれを潰したり落とさないように慎重に掬い上げた。
そして、私は日傘の女性の肩を叩き、声をかけると、女性は白い日傘を傾けながらこちらを向いた。
白い日傘の影から姿を見せた。
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