拝啓 事件解決の糸口を探すためにこれを読んでいる貴方へ

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わたしは仲間を、さつきを助けられなかった。彼女が目の前で殺され食われているのを見て怖くなったしまった。結局人間は自分が一番かわいい誰かのために戦うなんてきっと口先だけでしかない。震える脚を引きずって塀の外に逃げ出し何日も森の中を彷徨い続けた。でも見つからなかった、歩いてもあるいても森しかない。頑張れば越えられる塀の先には森という高い檻があったのだ。わたしはここに見たことを記しレクエイムとする。次この世に生を受けたときには食用ではなく普通の女の子として。
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