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木にロープたらし首をくくった少女の下にこの手紙は落ちていた。
一部は何者かに破られてしまったようだ。
相次ぐ少年少女の誘拐事件もこの村では生贄としてささげたとして片付けられていたらしい。こんな時代にまだそんな風習が残っていたとは。
この捜査が打ち切りになったのは上からの圧力らしい。この少女の手紙にあるように国がバックについていたとなったら納得できる。
破られたところに肝心の事件内容が記載されていたのだろう。では誰が?破るぐらいならすべて遺体ごと燃やしてしまえばいいものを。
この森には何かを隠している。少女は氷山の一角だろう。
わたしは絶対に解明してみせる。これ以上被害を増やさないためにも。
わたしの腹違いの妹、出雲里美のためにも。
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