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腹は膨れても、3人の心は晴れない。『みっつのお茶屋さん』の単行本を出版することは、作者のあざみだけでなく、央と珠羅にとっても夢だったのだ。どうすればいいのか…と悩んでいると、3人が食事をしている酒場に「次世代の吟遊詩人」を自称する少女・アオイがやってきた。彼女は自分で描いた「絵物語」を酒場で披露してはおひねりをもらうことで生計を立てている。普通の吟遊詩人は既存の叙事詩や旅先で出会った事件などを歌うが、彼女は「オリジナルの物語を自ら生み出し、それを詩だけでなく絵でも表現している」から次世代の吟遊詩人なのだという。フィクションの絵物語が人々を楽しませている、ということに勇気づけられた央たちは「この世界にマンガが無いなら、世界で最初のマンガを自分たちで生み出そう!」と決意する。
アオイと意気投合し、彼女の家に居候することになった央たち3人。彼らは言語の壁や未発展の印刷・流通技術、そもそもこの世界にマンガという概念が普及していないことなど様々な困難に立ち向かいながらも、『みっつのお茶屋さん』第1巻をヴァースで出版するべく奮闘する。
■主要登場人物
主人公
中林 央(なかばやし あきら)
マンガ編集者。社員数60人程度の中規模出版社「駒沢出版」社員で、月刊青年マンガ誌「コミックエトモ」編集部所属。25歳、男性。身長172cm。大学の人文学部(文化人類学専攻)を卒業後、駒沢出版に新卒で入社。入社後しばらくは先輩編集者の担当するマンガ家のサブ担当や、月刊誌の広告記事、読者投稿ページの編集などを行っていた。ちょこみんと先生が初めての単独担当作家で、彼女の作品『みっつのお茶屋さん』が初めて立ち上げた連載作品。趣味は登山。好きな食べ物は麺類全般。
溝口 あざみ(みぞのくち あざみ) ペンネーム:ちょこみんと
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