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珠羅「あはは、ごめんごめん。でもそうだねぇ、今日は素敵なプレゼントをもらっちゃったな」
そこで急に真顔になり、央とあざみに向きなおる珠羅。
珠羅「中林、ちょこちゃん。あたしに『みっつのお茶屋さん』の装丁を任せてくれて、ホントにありがとう。最高のデザインにするから」
そう言って深々と頭を下げた。虚を突かれる央とあざみ。
あざみ「……! 珠羅さん!」
央「高津……」
お互いを見やる3人。一呼吸置いてから、央が真剣な顔で言う。
央「ちょこみんとさん、高津。『みっ茶』のコミックス、絶対に最高の1冊にしましょう!」
あざみ「はい、頑張ります! だって、私にとって初めての連載作品で」
珠羅「あたしにとって、初めてデザインを任された作品で」
央「俺にとって、初めての立ち上げ作品で――ここにいる全員にとって、大切な作品ですから」
その言葉を聞いたあざみは目を細め、手のひらを地面に向けた状態で右手を差し出す。その上に珠羅が右手を重ね、さらにその上に央も自らの右手を置いた。微笑み合う3人。
3人「えい、えい――」
央たち3人は掛け声とともに手を上下に揺さぶり、
3人「おー!」
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