この笑顔を私はきっと

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 ドアが開き、人の波に流され、奥へ奥へと押し込まれていく。  車内はすし詰め。  四方八方からぎゅうぎゅうと圧迫される。  最終的に反対側のドア付近に落ち着いた。  重心がずれて上手く立てない。  嫌な予感がする。  ドアは閉まり、タイムロスを補うようにせかせか電車は動き出した。  その時だった。
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