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「馬鹿じゃないの。好きなモノくらい隣の席の男子にだって訊くわよ」
「自意識過剰なんじゃない」
「モテてるとでも思ってるわけ、キモいわよ」
俺の中にそんな言葉たちがハウリングしながら響いていた。
やめろ…。
そんなんじゃない。
奈落の底に落ちていく自分の体が浮いているような気がして俺は目を覚ました。
変な汗をかいて、Tシャツの襟元が湿っていた。
変な期待させやがって…。
おかげで嫌な夢見たじゃないか…。
俺は着替えを持って風呂へと向かった。
汗を流すためというより頭をすっきりさせたかった。
シャワーを浴びて、部屋に戻る。
ふと、ベッドの上に投げ出してたスマホに気付き、手に取った。
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