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どんなモノが好きだって思ったんだよ
俺は会話が続きそうなメッセージをあえて返した。
俺はもしかしたら、大人ぶるって事を勘違いしていたのかもしれない。
大人ぶっているのではなく、俺はお前たちとは違うんだぞって虚勢を張っていたのかもしれない。
それがブラックコーヒーだったりチョコミントアイスだったり。
それが今、とても馬鹿らしく思えた。
そして高木よりも彰よりも周囲の誰よりも自分が子供に思えてならなかった。
高木からのメッセージが返ってくる。
裏でお酒飲んだり、タバコ吸ったり、そんなのかと…
またメッセージの最後に笑った絵が付いている。
俺の真っ黒な文字だけのメッセージとは大違いだった。
続けてメッセージが来る。
チョコミントかぁ。
私も挑戦してみようかな
高木のメッセージを見て微笑む自分に気付く。
またメッセージが来る。
今度一緒にチョコミントアイス食べに行きませんか
俺の心臓は一拍打つのを忘れたようだった。
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