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姉貴は俺に微笑んだ。
「それで良いんだよ。好きな人の好きなモノって何でも知っておきたいんだよね」
姉貴は食べ終えたアイスの棒をゴミ箱に放り込んで、ソファを降りて床に座った。
「ちゃんと返事してあげなよ…。向こうは真剣なんだと思うよ…。ひどい事したらお姉ちゃんが許さないからね」
お笑い番組をやっているテレビから視線を外す事もなく姉貴が言った。
返事って…俺も手紙書くのか…。
無表情なまま姉貴が振り返った。
「良く、見てごらんよ…その手紙…」
姉貴の言葉に俺は高木の手紙をマジマジと見た。
姉貴は呆れた顔して立ち上がり、手紙の入ってた封筒を俺に手渡す。
「ほら…。恥ずかしいからさ…。女の子ってはこんな事するんだよ…」
姉貴は顎でその封筒を指した。
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