二の章 出会い

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眼の造りが変わっているとかではなく、何と言うか、魅入られる。何でも言うことを聞いてしまいそうに。 それ以外は身体も細身で胸がそんなにあるわけでもない。 ただ眼に魅入られる。 我を失う程に。 「もうすぐ時間だからゆっくりできないけど、また来てね。ここに来るときは必ず私を指名して。約束よ。私はあなたの初めての女なんだからね」 女はやや長めのキスをすると、最後に一言付け加える。 「営業じゃないから!本当にあなたに逢いたいの…」 魅入られる。 男は思う。また魅入られに来ると。
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