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『私はずっとあなたといたい…』
『本当よ…』
『あなたもそう思ってくれてるわよね?』
『だったらお願いだから…』
『私を食べてね…』
二の章出会い
女の舐める音が聞こえる。
舌を這わす度に男はびくっとなりくぐもった声をあげる。
大きな声を出したいが、まるで声を出したら負けだと思ってるような、それとも声を出したら己が崩壊し、自分でも見たことがないような、そう、女性的な羞恥をさらけだしてしまいそうな恐怖と葛藤するように男はくぐもった声をあげる。
「我慢しなくていいんですよ。だって、まかせるままに声出した方が気持ちいいですよ」
女は男の首筋から乳首に舌を這わせながら、けして休むことなく舌を這わせながらそう言う。
男の心情に気づいたように。
舌は脇の下から肘の内側に、優しく流れるようにうつる。
男は肘の内側がこんなにも、女性でいう『感じる』ということがはっきり分かる部分だと初めて知る。
そこが男のポイントだと感じた女は、優しく、そして激しく、舌先を這わせる。
その間、女の左手は男の乳首をなぶり、右手は男の内腿に這わせる。
「ねえ、気持ちいいでしょ?声あげちゃいなよ。ほら、もうすぐ大きくなったの握ってあげるから」女の言葉通り、内腿を揉みほぐすように手は男の根元に近づいてくる。
男は期待と羞恥に根元に触られるのを待つが、女の手は焦らすように触ろうとはしない。
「ねえ、今早くしてって思ってるでしょ?まだダメだよ。その前にもっといいことしてあげるね」
女は男の脇腹を舐めながら自然に、男はなすがまま裏返される。
舌はうなじから背骨にそうように這い、肩甲骨、そして腰へとくまなく這わされる。
男はくすぐったいような気持ちいいような感覚に震えながらシーツを強く握る。
「今からいいとこ舐めてあげるね」
女はおもむろに男の臀部を広げると、躊躇いもなく間に舌先を這わした。
「はうっ!」
男は激しく波打ち、平時に聞いたら情けなくなるような声をあげる。
「あっ、あっ、くっ!」
「そ、そこはやめて…ください…」
女は構わず舌を這わせ続ける。
「ダメ…。だって気持ちいいでしょ?ほら」
舌先を尖らせ男の穴を責める。
「ほら、今度は腰あげて」
男は言葉とは裏腹に素直に腰をあげる。
男の根元は痛いぐらいに起っていた。
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