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それから3年が経った。
女戦士は今、家の前にある木でできた十字架の墓の前に立っている。愛すべき弟、パンクの墓だった。7歳も年が離れていた愛弟との日々を思い浮かべたあと、女戦士は白い花の束を置いた。
「それじゃぁ、行って来るよ。パンク。あんたの見たかった世界をあたしが代わりに見るから」
女戦士レイラ・モートン、20歳。これから彼女の旅が始まろうとしていた。背中には皮の鞄と、身の丈の半分ほどの片手剣が背負われていた。レイラは墓を後にすると、草原の方へ出て行くのであった。
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