フリクション

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母親の呼びかけにビクッとした。 「休みやからってあまりダラダラしなさんなよ」 母親の態度に、どうやらまだ警察が来たりはしてなさそうなことを察して安心したが、 中谷裕子がいつ被害を訴えるのか、気が気でなかった。 それから自分の部屋に戻ると、僕はまたタオルケットにくるまり、スマホを片手に、レイプ 懲役、レイプ 賠償金、レイプ その後、などを延々とインターネットで検索し続けた。 何も安心できる材料は見つからなかった。 土曜の夕方になっても状況は変わらなかった。 僕は相変わらず恐怖に震えていたが、世の中は平常運転。中谷裕子は一体今何をしているのかが少し気になり始めた。僕にレイプされて茫然自失なのか、親や警察と相談している最中なのか。そして、段々と僕も考えが吹っ切れ始めた。どうせ終わる人生ならばと、昨日の中谷裕子とのセックスを思い出してオナニーをした。彼女の肌、唇、温もり、映像だけでなく触感や息遣いまでも鮮明に蘇る。 中谷裕子!好きだ!     
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