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次に扉を開けた時彼女の姿はなかった。
なにか悪い夢を見ているような感覚と安堵が訪れ、彼はそのまま自室で倒れこむように眠った。
次の日、彼はどうも頭が痛かった。
理由の分からない痛みが彼の脳天を突き刺し、ずきずきと腫れるような痛みが全体に広がる。
お腹の調子も悪く彼はトイレと自室を交互するような半日を過ごし、また蜂蜜がすべてを満たすような黄昏時を迎える。
強烈な眠気。
それ以外に例えようがなかった。
抗いようのない睡魔が彼を包み込んで
彼は落ちるように眠った。
次に目を覚ましたのは
自室だった。
がいつもと違う光景が彼の目に映った。
華奢な体格の若い変な服の女。
彼は飛びのいた。
扉の向こうで会った彼女だ。
そして彼は確信した。
これは幻じゃない。
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