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パルムにはその目がまぶしすぎる。そして目がくらんでふらっと態勢を崩す。
シャロン「パルム隊長!?」
パルム「……大丈夫大丈夫。僕としても、そこまで言われちゃ黙ってられない」
シャロン「それじゃあ!」
パルム、頷く。
パルム「シャロン隊員、出動。魔術部隊の初パトロールだ」
シャロン「はい! 了解であります、パルム隊長!」
謎の声「(遮り)ちょっと待った」
と、ドアが開く。
初老の男性、フィール(50代前半)が立っている。
フィール「失礼するよ」
シャロン「フィール司令」
パルム「司令?」
パルム、ハッと敬礼する。
フィール「はは。君が今日来たパルム君? 真面目だね」
パルム「恐縮です」
フィール「真面目ついでにまず司令部に来てくれれば良かったのに」
パルム「恐縮であります……」
フィール「着任の手続きが色々あるからね。ちょいと顔を貸してくれ」
パルム「はっ。承知いたしました」
と、身を引き締める。
シャロン「あ、あの」
フィール「どうしたシャロン君」
シャロン「司令、私には……」
フィール「君にもあるよ。大事な仕事だ」
シャロン「それってもしかして!」
フィール「(きっぱり)観光案内」
シャロン「……」
しょぼん、とシャロン。
パルム「シャロンさん。そう、しょげないで」
シャロン「はい……」
パルム「終わったら今度こそ初出動だから」
シャロン「(パアッと)そ、そうですよね。隊長が来てくれたんですから、私、頑張ります!」
と、やる気満々のシャロン。
パルム「……多分ね」
〇同・保管庫
地下にある施設。
銃に剣。様々な武器が保管されている。
フィールとパルムが階段を降りてきて、
パルム「ずいぶん暗い場所ですね。司令、ここで着任の手続きを?」
フィール「ん? 違うよ。そんなのやるのは暇な時」
パルム「ええ?」
フィール「君をここに連れてきたのは、重大な任務の為だ」
パルム「……!」
身構えるパルム。
フィール「ガイドじゃないよ」
パルム「分かってます」
フィール「雑用でもないからね」
パルム「分かってます!」
フィール、いかつい鍵のついた棚の前に立つ。
フィール「……!」
フィールが気を込める。
すると鍵が光って魔法陣が出現する。ほどなく魔法陣が反応し、鍵が開く。フィールは棚を開ける。
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