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シリーズ全体のあらすじ
災害救助から晩御飯の献立まで市民の生活を守る自警団。その自警団の魔術部隊隊長となったパルムが赴任したのは、隊員ひとりの部隊だった。ただひとりの隊員であるシャロンも、まともに任務を与えられずに観光ガイドの仕事ばかり。自警団の任務は多岐に渡る。すなわち、シャロンだけではとても機能しないため、魔術部隊は戦いの舞台に上がれずにいた。
パルムは初任務としてまず、部隊の補強を命令される。パルムは元諜報部であるため情報収集は得意なのだが、諜報活動は単独が原則。くすぶるシャロンにまたガイドの仕事をさせる事になってしまう。それでも張り切るパルムだが、これが空回りして上手くいかない。それどころか隊員候補のアイナに怪我を負わせて、さらには凶暴な魔物を街に誘い込む形になってしまう。いきなりピンチを迎えるパルムだが、ギリギリのところでくすぶるシャロンの想いに気づき、そして、シャロンの魔法で魔物を撃退。事件は解決する。
シャロンが強力な魔法を使えるのは、世紀の大魔術師メーガンベイツが残した魔導書のおかげだ。魔導書は3冊あるのだが、それは並の人間には扱う事すらできない。
パルムとシャロンは協力して事件を解決していく中で、第2の隊員アイナ。そして3人目を仲間にし、徐々に活躍の場を拡げていく。
そして、魔術部隊はついに晴れの舞台に上がる。それもふたつ同時にだ。ひとつは近隣住民に被害を与える魔物討伐の合同作戦。もうひとつは魔導書の謎を解明する研究の発表。作戦と発表会。今までにない大規模な活動に戸惑いながらも、パルム達は懸命に取り組んでいく。しかし、討伐作戦が長引きパルムだけが発表会に遅れてしまう。パルムは会場にダッシュしながら赴任したばかりの頃を思い出す。あの時はひとり突っ走って最悪の事態を招いてしまった。しかし、今は認め合う仲間がいる。そしてパルムが会場に到着し、発表は成功。魔術部隊は世間に認められるのだった。
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