第3章

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 翌日、俺はあまり学校に行く気分じゃなかった。まぁ、いつも行きたくないと駄々をこねてはいるのだけれど。今日は本当に行きたくなかったのだ。昨日、朝霧に別れを告げられ、なぜか戸惑っていた俺は教室に入りソレを耳にした。      「朝霧ってさー、部活荒らししたの?」  「そうらしいぜ。なんたってあの朝霧がなー。」  「俺いいやつだし、友達だと思ってたのにな。」      思考が停止する。え?なんでバレている?朝霧が部活荒らしの犯人だって知ってるのは俺しかいないはずじゃ。俺は言ってない。なんとなく面倒事は嫌で言わなかったんだ。じゃあ誰が…。混乱を極めている俺の頭は次の彼らの言葉に納得してしまった。      “あいつにちょっとくらい痛い目にあわせようぜ。”      ああそうか。朝霧はこれを知っていたんだ。さっきスマホでクラスラインでも見たのだろう。だから俺に言ったんだ。茫然とする俺に先程までグループで話して彼らが俺に話しかける。    「なぁ、白河もそう思うだろ?」    俺はその言葉に何も返すことができなかった。喉に何かつっかえているようで言葉が出ない。その苦しさに俺の目尻に涙が浮かぶ。それを彼らはどう取ったのか、俺の背をしきりに撫でてくれていた。      「親友に裏切られたとか、泣きたくなるよな。ごめん、こんな話持ちかけて。」
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