第2章

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第2章

君は一体…。  翌日俺は朝練のため、家を早くに出た。  「やべぇ、遅刻するっ。」  俺が家を出たときには時計の針は7時10分に指していて。俺の家から学校までは自転車でおよそ30分。朝練の開始時刻は7時30分。もう間に合わない。俺は飛び乗るように自転車に乗り全力で自転車を漕ぐ。今日の3時まで起きていたせいかとても眠い。だがピンチに立たされていた俺には眠気どころかやばいという感情しかなく、完全な遅刻だとわかっていても足を止めることはできなかった。なぜなら      監督が怖いから。      まぁ、普通の監督とは違う。普通なら顧問って言って学校の教師だが、俺達強豪に顧問なんて素人いたところで単なるお飾りだ。本当の元がつくところからオファーして教えを俺達は乞うている。だから遅刻程度…ではない。むしろ気が弛んているとか言って良くて腹筋崩壊だろう。だから俺はとにかく必死だった。必死に漕いで漕いで学校についたとき俺は思わずため息にならない悲鳴を人生で知ることとなった。      「はっ?えっ?いや?ええぇ…。」
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