その後が気になるあの人

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僕は34度はあるだろうと思える暑い日差しの中、コンビニでペットボトルのお茶を買って、水路沿いの道に沿って歩いていた。突然見知らぬ男の人が話しかけて来た。 「武蔵中原駅はこちらですか?」 僕は答えた。 「この道を行くと武蔵新城駅ですよ。」 彼がいうには、今はお金がないが登戸の病院へ行けばカードがあるので登戸まで歩いて行こうとしているようだ。僕はその人をよく見てみた。中年くらいの人で杖を使って歩いている。歩くスピードは普通だ。歩くスピードから考えるともしかしたら僕より若いかもしれない。暑い日差しの中帽子もかぶってないし、水筒も持ってないようだ。この暑い中、武蔵新城から登戸へ歩いて行くのはお勧めしない。 僕は言った。 「この道を行くと武蔵新城駅で左に曲がると登戸にいけますが電車に乗ったほうがいいですよ。」彼は言った。 「バスだったら後払いできますか。」 僕は言った 「バスは後払いできないけどタクシーならできるんじゃないですかね。」 その後彼は武蔵新城駅へ向かって歩き出した。その後僕も僕の目的地へ向かって武蔵新城駅方面へ歩き出した。途中の公園で彼がベンチに座って休憩していた。僕は一度通りすぎたが、まだ飲んでいないペットボトルのお茶でも渡そうかと思って戻ってみた。しかし彼はもういなかった。 「役に立てなくてごめんなさい」 僕はそう思って再び武蔵新城方面へ歩いて行った。
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