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彼女に迫るトラック。
あの子は気づいていないのかそのままゆっくり歩き続ける。
「っ、ぶない!!」
彼女の華奢な身体が歩道に跳ねる。
空が近くなる。急速に地面に近づく身体は、痛みを訴えていた。
ーーーーーーーーーのが過去の記憶。
「……そう言えば、私が死んだのってあの子を守るためだったな」
彼女も、今は大切な家族と楽しく暮らしているみたいだ。
いつも「私が守る」と言ってくれた、小さくも勇敢な、私の勇者。
彼女が幸せなら、私はそれでいいんだ。
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