【01】南賀淵潜入作戦

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 また、「96」の存在を知った者は、法の(もと)で再び社会の一員として復帰することは不可能とされている。 ・「96」メンバーたちには、優秀な能力とハイリスクを考慮し、作戦完遂ごとに破格の報酬が約束されている ・「96」の存在が表沙汰になった場合は、警察によって非公式に作られた特殊チームであることを警察は一切認めない ・「96」に関わる情報を守るために、班全員を闇に葬る場合も考えられる  正攻法では入手が困難な証拠や情報を、社会の裏側から入手し、警察に協力する。  それが、法を守らない代わりに、法に守られることもない「96」の存在意義なのである。  午前11時30分  本来なら車が行き交う音や店舗が流す音楽が聞こえてもおかしくない時間帯なのだが、住宅街や商業施設から離れたこの場所で聞こえるのは、風が木の葉を揺らす音や鳥の声くらいだ。  そんな郊外に、警察組織と「96」を繋ぐ連絡施設が建てられていた。
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