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「確かめる方法なんかあるのか」
マサルが身を乗り出した。
「ミチコ。後五分よ」
時計を覗き込んでいたマミコが叫んだ。
「実はね、『呪いのバス停』は丑三(うしみつ)時、つまり、午前二時から午前二時三十分の間に『呪いのバス』が迎いに来るという話なの。もちろんバスに乗るつもりはないわ。
でも、バスがホントに来るかどうかを見極める必要はあるわ。それをどこかに隠れて、確認するの。これでね」
ミチコはまたもや得意げにデジカメを手に構えた。
「あそこの木の背後あたりがどうかしら。さあ皆、隠れて」
ミチコ掛け声で、四人は木の陰で声を潜めて、その時が訪れるのを、固唾を飲んで待った。
「五、四、三、二、一」
時計を覗き込んでいたマミコがカウントダウンを始めた。
「今よ」
ミチコが小声で呟いた。でも、何も起きなかった。
それから一時間が経過したが事態は何も変わらなかった。
「納得したかい」マサルが口火を切った。
「もう満足だろ。今日はこれでお開きとしよう」
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