第三章 行方不明の「呪いのバス停」を求めて

3/4

53人が本棚に入れています
本棚に追加
/62ページ
「下を見ろよ。これ、昨日、地面を掘り起こした後だ」 マサルは地面を指さした。 タツヤは地面の土を手でさわって確認した。 確かに最近、掘り起こした後であることは間違いなかった。 「誰かがバス停を持っていったのかな」 タツヤが言った。 「まさか。なんの価値もないバス停を持って行く奴などいるものか」 マサルが反論した。 「夜中で、分からなかったけど、もしかして金で出来ていなのかも知れないぞ」 タツヤがまた嫌味を言った。 「金が錆びるなんてわけないだろ」 マサルがタツヤの嫌味に反論した。 「二人とも、いい加減にしなさい。それより、マミ、昨日のヘッドマウントデイスプレイ持って来た」 ミチコは既に二人の見解よりもマミコの科学的判断を選択していた。
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加