第三章 行方不明の「呪いのバス停」を求めて

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「今、調べて見るわね」 マミコはヘッドマウントデイスプレイで位置を確認した。 「間違いないわ。残念ながら、昨日と同じ場所よ」 マミコは悔しそうに答えた。 「全て、科学者としてのあたしの失敗よ。科学者として予測されるあらゆる事態に備えて万全の準備をすべきだったのに。昨日、これを持って来ていれば、誰がバス停を移動させたのかが分かったのに」 マミコは力なく、暗視カメラの入ったバックを地面に落とした。 「そういうことも、あってイイじゃないの」 ミチコは、そっと、マミコの肩に手をあてがった。
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