第四章 新たなる疑惑への挑戦

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 そこは夜中の学校のコンピュータ室。マミコは一人、パソコンと格闘していた。 「それにしても、マサルはまた一人お勉強かい」 タツヤは大きなアクビをしながら誰に問うわけでもなく一人呟いた。 「らしいね」 ミチコがその呟きに反応した。 「彼らしいってことかい」 タツヤがまたしても悪態を付いた。 マミコがパソコンに向かい出してから既に八時間が経過しようとしていた。 「マミ、何か分かった。あたし、もう待ちくたびれちゃった」 ミチコが退屈そうにせっついてきた。 「ちょっと待って、もう少しだから」 「ノーベル・マミコ様でも解けない難問か。これはやっかい。やっかい」 「こら、タツヤ。あんたは何も出来ないのだから黙ってなさい」 ミチコがタツヤを詰った。 「お前だって、オレと同じで何も出来ないじゃないか」 「出来た」 マミコの声に二人は空かさず駆け寄ると、マミコの格闘するパソコンを覗き込んだ。 「もう大丈夫よ。ペンタゴンの軍事衛星システムに侵入できたから」 マミコが平然と答えた。 「それって、もしかして、その軍事なんとかに入るだけのために何時間も費やしたってこと」 ミチコはコンピュータ室の掛け時計を指さして訊ねた。
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