第一章 「呪いのバス停」って知ってる

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「ガラガラ」 効きなれた擬音が会話に割って入ってきた。 四人は反射的に教室の扉に目をやった。 「いけねえ」 タツヤは思わずやんちゃな小学生染みた一面を見せた。 「それじゃ、またね」 ミチコの一言で、四人は示し合わしたかのように席についた。 「それでは授業を始めます」 先生が教室に入って来て、いつも通りの退屈な授業が幕を開けた。 ミチコは目配せで、『お楽しみはお預けね』とでも言った合図を他の三人に送った。
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