唄がハジマルその前に

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唄がハジマルその前に

―――――― 夢を。夢を、みていた気がする。 不思議な夢。哀しい夢。愛しい、イトシイ、タイセツな――― ドンドンドンッ 微睡んでいた思考が、一気に現実世界へと引き戻される。 「おいさっさと起きろ!」 ドンッッ!!! 先ほどよりも大きな音が耳に届いたと同時に、ミシッバキッと、上手く言い表せないが、何かが壊れるような音が鼓膜を揺らした。 恐る恐る扉の方へと目を向ければ、アンティーク調の重厚感ある扉が、粉々に粉砕されていた。 そう、粉々に、粉砕されていた。 ・・・え?
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